政略結婚はせつない恋の予感⁉︎
わたしの髪を撫でる将吾さんの手が、ぴたりと止まった。そして、抱きしめていたわたしをバッと離した。
それから、わたしの顔をまじまじと見る。
「……はぁ!?」
口をあんぐり開けてマヌケな顔をしている。
この人がこういう変顔をしているのを、どこかで見たことがあったな。
……そうだ。お見合いの日だ。
わたしが早々に退出したときに、将吾さんはこんな顔をしていたのを思い出した。
なんだかおかしくなって……
思わず、くすっ、と笑ってしまった。