ペンダント~夢からわかる過去の真実~






「大丈夫?さっきの痛かったでしょ?」


ここはどこなのかと考えていると、いきなりだれかに話しかけられた。


と思うとさっきボールが当たった私の腕を擦りだした。


(いや、正直そんなに痛くたいんだけどな)


苦笑いしながら前を向けば、私に話しかけてきたのは女の人だった。


たぶんこの人がさっき男の子に怒った人だ。


その人は20代後半くらいな人で胸元の名札には『弥生先生』と書かれていた。


優しそうな顔をして私を見つめてくる弥生先生。


なんだかその瞳に安心できた。


「大丈夫です。もう痛くないんで」


別に擦られるのがいやって訳ではないけど、いつまでも心配の目を向けられてはこちらも申し訳ない。


「そう?よかった」


そう言うと弥生先生は擦るのをやめた。


「じゃあ、私と一緒に遊びましょう」


「え?」

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