ペンダント~夢からわかる過去の真実~






「久しぶり。悠真」


そこに立っていたのは悠真だった。


「顔見てなかったのによく俺だってわかったな」


「わかるよ。声だけで」


声だけでだれだか判断できるなんてはじめてだ。


別に特徴がある声っていうわけではないのに。


「そうなんだ。ていうかお前の声震えてね?」


そう言われて思い出した。


さっきまで泣いていたことに。


「なぁ、顔あげてみ?」


私は首を横に振った。

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