昨日殺したはずの女の子が、今朝玄関先でニヤニヤ笑って立っている
脱出

9月22日  11時



準備が整ったので電話。



彼女が出る。



今日は風邪をこじらせて動けない。仕事も休んだ。


悪いんだけど適当にスーパーで食べ物を買って持ってきてくれない?



そう伝えると彼女は心配して二つ返事で了承してくれた。


一時間後にはこちらに着くと。



これで少女の気を引く。



彼女を食い散らかしてる間にとびらを開けて脱出する算段だ。




彼女をおとりにするのはちゃんと理由がある。



それは彼女が僕の遠い親戚だからだ。




やはり社会人である以上、ずる休みは良くない。



上司にうそをついたままにするわけにもいかないので、



親戚である彼女には本当に死んでもらうことにした。



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