私と彼と兄と
「また相川くん送ってくれたの?」


「うん。ケーキも食べてきた」



制服を脱いでクローゼットにしまう。

スクールバッグを勢いよくソファに投げ、伸びをする。



「眠そうね」


「眠いー、今日の授業も寝そうだった!」



私はあくびをしながら二階の自分の部屋へと上がっていった。





二階に上がると何やら話し声が聞こえた。



「はははっ、まじかよ〜」



兄だ。

きっと彼女と電話をしてるのだろう。



「それにしても…」



声がダダ漏れだ。

隣の私の部屋にも話がぜんぶ聞こえてくる。




プライバシーもあったもんじゃないよね…



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