独り占めしても、いいですか?

崩れゆく信頼

♡♡♡



「凛君、今日お誕生日だよね?

はいっ、これひめからのプレゼント!」



いつもの朝の通学バス。



優ちゃんと秀ちゃんも増えて、いつものように一番後ろの長い席に5人で座る私たちのところに姫乃ちゃんがやってきた。



「ありがとな!」



綺麗にラッピングされたお菓子と四葉のクローバーのしおり。



それを嬉しそうに受け取る凛。



「…今日、誕生日なの?」



今日は12月2日。



誕生日だなんて知らなかった。



「おう!俺も今気づいた!」



「相変わらずバカだな」



「っうせ!…とか言いつつプレゼントくれるんだな」



透が綺麗にラッピングされた包みを渡す。



「おめでとう、凛」



「お、おお…ありがとう。

…なんか、お前が素直に言うと変な気分になるな」



「なんだと」


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