何度でも恋に落ちる
翼が玄関に向かいドアを開けると、隼人と真弓がなだれ込んできた。



「おはよう、お二人さん。モーニングコーヒーを飲んでる最中だったかな?」


「…ちーはコーヒー飲めないよ」


「もうあだ名で呼ぶ仲になったのかよ。翼もやるなぁ」



隼人が翼をからかっていると、何かを期待しているような眼差しをした真弓が千夏の耳に口を寄せた。



「千夏、着替え持ってきたよ」

「ありがとう、真弓」

「どういたしまして。…ねぇそれよりさ、持田さんとヤッたの?」



真弓の言葉に千夏は咽せる。




「何言ってんのよ、真弓は!そんな事するワケないでしょ!!やめてよ」

「照れなくてもいいのに♪私は2人を応援するよ?」

「何の話よ!本当にそういうんじゃないから!!」



赤くなりながら否定をする千夏を面白がってからかう真弓。



散々からかわれた千夏と翼は、隼人と真弓が買ってきた朝食を食べ、4人揃って大学へと向かった。
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