物理に恋して
ジュ


導火線に引火して、音を立てる花火。


「お、きた」

「わぁ、ついた!」


バチバチバチバチ


先生とわたしの顔が花火の赤に染まった。


「きれいー!」


思わず声を上げる。


「きれーだな」


先生はわたしの持つ花火に目を細めた。


「はい、先生も!」


同じ花火を先生に渡すと、先生はわたしの花火に近づけて、すぐに火を点けた。


「明るくなった!」

「途切らせないようにしねーと」


そう言ってさらにもう一本花火を点けると、わたしに持たせた。
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