きみと過ごした最後の日を、ぼくは覚えていますか。



退院して数日。

家にいても何もすることがない俺は、こうやって家を出ては、近所をぶらつくことが、最近の日課となっていた。


「にしても...さすがに朝早くはやばかったか...。」


家を出る際、少し困ったような陽子さんの顔が、頭から離れない。


多分、彼女も少しづつ気づいてるんだろう。

俺が、今の生活に『苦痛』を感じていることに。



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