俺様御曹司に飼われました
「今日も疲れたなぁ……」



仕事の帰り。
悪魔と住む部屋へと道を歩く。



「あ……」



ふと、目に入ったケーキ屋さん。



「……マカロン」



この前、雑誌を見てた悪魔がマカロンを見て好きだと言っていたことを思い出す。



「買っていこうかな」



悪魔と暮らし出して、3ヵ月。
悪魔は相変わらず悪魔だけど。
でも、何だかんだ言って優しかったし甘い言葉もたくさんくれた。

たぶん、あたしの彼氏なんだと思う。

好きな人が他にいる事実は変わらないけど。



「まぁ、騙されてやってるんだけど」



いまさら、悪魔との関係を正すつもりもない。
なんだかんだ言っても、あの人と一緒にいるのは楽しいし。
強引なところは相変わらずだけど。



「いらっしゃいませー」



ケーキ屋さんの扉をあけると、売り子の女性が笑顔で出迎えてくれる。



「このマカロンを三つください」



今日は、いつものお礼ってことで。
悪魔に買っていこうとおもう。

思えば、悪魔に全部払ってもらっちゃってるから。

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