好きやねん(押さえられへん思い)


「サッサと乗り込みなさい。
乗らないと支えるじゃないの」

俺は、お尻を軽くすりながら奥に乗り込んでん。

おかんは、小さな体でちょこっと乗り込んだと思うたら

「関西警察署に行って下さい」

タクシーのおっさんにおかんは、言っとる。

車が走り出し途端に俺の顔を見いひんと


淡々とおかんは、喋りだすねん。



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