イケメン部 〜第2巻〜
代替わりで部長も変わったため、今まで佐々木教芳のことを『部長』と呼んでいた伝統部員からすると、新部長の御影を『部長』と認識するのには少し抵抗があった。



「まあ、次期に慣れますよ」



半袖のシャツの袖をさらに捲り上げながら桐神時雨が言う。



「2年同士だと、どうも違和感を感じてしまうんだよねぇ」



うんうん、と頷く城津亘。


西条は、



「御影ってほんとに何も知らねぇんだな…」



あまりにも驚愕的すぎて半ば呆れていた。

当の御影は腕を組みながら、



「そうだな。今まで女性には興味など無かったからな」



さも当然だ、と言うように答える。
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