好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
最初は、本当にただの仲良しな1番の女友達だったのに。
まんまとこいつの策略にはまって、こんなにも好きにさせられるなんて。
「俺、お前よりも好きの気持ち大きい気がする」
「残念。私の方が大きいよ」
ふふッと笑って俺の名前を呼ぶ舞は、どうしてこんな俺を好きになってくれたんだろうか。
「舞」
「ん?」
「好き」
何回言っても物足りないくらいに愛を告げれば。
「私の方が好きだよ」
こいつはそれと同じ気持ちを返してくれる。