神様、私を消さないで
できればお母さんのそばにいたかったけれど、ひとりで暮らすのがやっとだ、って言っていたからワガママをのみこんだ。


「学校さ、1クラスしかないんだよ。しかも2年生は私を入れて5人しかいないの」


『あらあら。そうなのね』


クスクス笑うお母さんに、「ほんと田舎なんだよ。イヤ
になっちゃう」と、グチを言った。


『少しの辛抱よ。お母さんね、正社員として採用されたの』


「すごい」


『保険のセールスだから大変そうだけどね。でも、落ち着いたら一緒に暮らそうね』


「うん」


うなずきながら、うっすらと希望の光が見えたような気がした。

お父さんのそばにいるよりも、絶対に精神的には安定するだろうから。


だけど、できればまた3人で暮らしたいな。


そんなことを思ってしまう私は、ほんとにお父さんに甘いなぁ、と自覚する。
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