イジワル男子の甘い声
この気持ちは








「どこが万全の体調じゃねーんだよ」


「え、双葉なにか言った?」


「あ、ううん!なんでも」


4時間目の体育の授業。


体育館の窓から見える男子のサッカーを見ながら呟いていたら、危うくミカに聞かれるところだった。


運動場で自由自在にボールを操る男。


柏場優作。


今朝、体調悪いから見学するとか言ってたやつだ。


どこがやねん。


ピンピンしてるやん。


いや、これも私の朝ごはんパワーのおか──


バンッ


っ?!



うっ。


おでこに痛みが走ると同時に、飛んで行くバレーボールが見えた。


「なーにぼーっとしてんだ今井ぃぃ!!」


怖いと有名な体育の先生に名前を呼ばれて、自分の状況全てを把握する。


柏場のせいでぼーっとしてしまい、ボールが飛んできたのに気付かずに、おでこでボールを飛ばしてしまったんだ。

< 230 / 374 >

この作品をシェア

pagetop