イジワル男子の甘い声


「ダチにお願いすればいいだろ。親に電話とか」


「心配かけたくないよ」


「俺にはかけるのに」


柏場は、ハッと呆れたような笑い声を出してそう言う。


「へへっ」


「笑顔ではぐらかして許されるのは可愛い女だけだから」


「ぐっ、」


やっと振り返って話したと思ったら人をブス扱いかよ!まぁそうですけどね!ふんっだ!



「あっ、れ?」


スーパーの入り口に着いたのに柏場は立ち止まらず歩いていた。


「柏場くん!着いたよ」


「コンビニ」


「え〜?高いじゃん」


「……」


わざわざ高めのコンビニで買うなんて。
スーパーで買った方が安いだろうに。


「あ!そうだ!私が作るよ!」


「あ?」


「ほら、せっかく泊めてもらうんだからお礼くらい…」


「だから泊めないっつんてんだろ!めんどくせぇな」


入り口を出入りする主婦たちがチラチラと私たちを見てるけど、もうそんなこと考えられない。


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