花と君といつまでも(完結)
きっと、察しのいい水原さんは気付いてる
その風鈴町で会おうと私が言っていることに



生前最後のわがままだ。
わたしの余命と紫苑の花の開花時期がちょうど被る事がわかった時、複雑な気持ちだった。

私の病気は、見た目は何も変わらないが内蔵の機能がどんどん無くなっていく。
そして、眠るように死ぬ。
だから眠り姫病とも言われている


見た目が変わらないなら、死ぬ直前に会おうと水原さんにはわからないはず





水原さんは、私に甘い夢を見させてくれた。

本当エゾギクのような人だった
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