記憶の中の想い
俺はその日の夜に病院に戻った

病院に戻ってからも、両親の会話が頭から離れなくて、リハビリもせず病室にこもった

「ハル。最近リハビリサボってるんだって?おばさん心配してたぞ」

「はははっ。なんかちょっと面倒になって」
「そんなんじゃ、また一緒に学校行けないだろう?」

学校…
両親の会話から俺は察した

もう。学校には行けない…

「はははっ。だね」

今は笑って誤魔化すので精一杯だった

「ハル…。辛い時は無理して笑うな」

だって…

俺は彼の言葉に涙が溢れ…
でも彼はけして俺には触れる事なく、一緒に泣いてくれた
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