茜空
prologue
一通の手紙が届いた。

十年前のきみからの手紙。

ああ、懐かしいなって余韻に浸っていた。

私は読み終わると、あまりの嬉しさに涙が出た。

ああ、君はもう大丈夫なんだってこと。

君は居場所を見つけたこと。



君が生きてること。




ふと目を閉じる。

大切な手紙を手に抱えて、私はあの頃の秋を思い出した。





〜茜空〜
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