キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
博樹が言っていた通り、あたしたちは関係者でもなんでもない。


この町のことだって知らなかった。


それなのに……。


博樹の体がゴトリと音を立てて横倒しに倒れた。


ビクビクと痙攣を繰り返し、やがて動かなくなってしまった。


沙良の悲鳴が地下室に響き渡る。


あたしは茫然としたまま立ち尽くしていた。


博樹の呪いのカウントダウンはまだ残っていたのに……。


あたしたちは、足を踏み入れすぎたんだ。


ミズキさんの激高に触れてしまったんだ!!


「クソッ」


寛太が涙目で舌打ちをして、スマホを取り出した。


だけどここは地下室だ。


電波がなくて部屋の中をウロウロと歩き回る。
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