キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
「言い方は悪いよ、君。俺とミズキは愛し合っていた。愛しい者の魂を近くに置いておきたいのは当然だろう」


「それが原因でミズキさんが苦しんでいても、同じことが言えるのか!?」


寛太の言葉に松田裕は鼻を鳴らした。


「ミズキが苦しむ? そんなこと、あるはずないだろ。ずっと俺と一緒にいられるんだ。


ミズキだって幸せなはずだ」


松田裕の狂った愛情にメマイを感じた。


こんなの愛じゃない。


ただの傲慢だ。


寛太はギリッと歯を食いしばり、松田裕から手を離した。


「この世に魂があることで、忘れたくても忘れられないことがあるかもしれない」


あたしはゆっくりとそう言った。


「なんのことを言ってるんだ?」


松田裕は乱れた襟元を整えてそう言った。


「ミズキさんの為に建てられたお地蔵は、手入れをしてもすぐに汚れてしまうんです。それは、ミズキさんの心が悲鳴を上げているからじゃないですか?」
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