キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
安易に想像がつく。


そして1人でいた沙良を襲おうとしたのだ。


「お前らは下がってろ」


寛太があたしと沙良を後方へと促した。


だけど、相手の人数は4人だ。


寛太と松田裕の2人だけでどうにかなるなんて思えなかった。


「お前らか、ミズキを弄んだヤツは」


さっきまで呆然としていた表情だった松田裕が、目に怒りをたたえてそう言った。


「あぁ。そうだよ。なんだよ今更気が付いたのかよ裕」


1人が馴れ馴れしく松田裕の肩を叩く。


「陽介……」


松田裕が相手の名前を震える声で呼んだ。


4人と松田裕は友人同士だったのかもしれない。


「昔っから裕ばっかりモテて俺たち損してたもんなぁ~」


「そうそう。町1番のミズキちゃんまでお前と付き合うから、俺たちだってちょっとくらい、いい思いがしたかったってワケよ」


「ちょっとつまみ食いしただけです~ぐ死んじまったけどなぁ!」


4人はさも楽しそうに笑い声を上げる。
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