キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
「幸穂ね、昨日の終電で――」


「次はあたしの番だ‼‼‼」


沙良の言葉はリナの叫び声によってかき消されていた。


クラスメートたちの視線が一斉にリナへと向かう。


リナは机にガンガンと自分の額を打ち付けながら「次はあたしが死ぬんだ‼」と、叫び声を上げている。


「リナ!?」


あたしは驚いて席を立った。


「何してるのリナ!」


リナの額からは血が流れ出し、それが机にこびり付いている。


それでもリナはやめなかった。


何度も何度も机に頭を打ちつけて「次はあたしが死ぬんだ!」と、繰り返す。


手を差し伸べても、リナは止まらない。


「誰か、先生を呼んできて!!」


必死になってそう叫んでいた。
< 29 / 242 >

この作品をシェア

pagetop