キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
「それって、どういう意味だったの?」


沙良が真剣な表情でそう聞いた。


「……死ぬタイムリミットのことだよ」


リナが無表情のままそう言って、頬に涙が伝って流れて行った。


「ちょっと、それ笑えないんだけど」


沙良がそう言って笑おうとするものの、顔が引きつっていてちゃんと笑えていない。


冗談だと思いたいのに、完全に思い込むことができずにいるのだ。


あたしも、もうわかっていた。


昨日からのリナの様子を見ていると、きっとリナの言っていることは嘘じゃない。


現実世界で、本当に起こっている出来事なのだ。


「なんで……そんな風に思ったの?」


あたしはどうにか声を絞り出してそう聞いた。


「これ、よく見て」


そう言い、リナはあたしにスマホを差し出した。


画面上ではさっきの動画が繰り返し再生されている。
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