この幼なじみ要注意。



「アイツのことそんな気に入ってんの?」



「き、気に入ってるとかそういうのじゃなくて、普通にクラスメイトとしてすごくいい人だし、仲良くもしてくれるし……」


「美依にとってはただのクラスメイトでも向こうはそういう対象で見てないってことくらいわかんないの?」


なんで知紘がそんな怒るのさ……。知紘こそ青井くんのことそんなに知らないくせにどうしてそんなことが言えるの?


この前、日直で日誌書き忘れたわたしのために時間割いて一緒に残って手伝ってくれた。今日だって図書委員でもないのに仕事手伝おうとしてくれたり。


そんな青井くんのどこが気に入らないの?



「あ、青井くんは悪い人なんかじゃないもん……」


「……美依は男ってのがどういうのかわかってない」


「そ、そんなのわかんな……」


「僕が来なかったら何されてたわかってんの?」


グッとまた知紘が顔を近づけてきた。
さっきの青井くんと同じくらいの距離。

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