赤髪の彼
「え?」



なに、この人。
陽菜が告白してるって言うのに何言ってるの?



「それ、俺の」



西島くんがあたしと逢坂海里の間に入る。



「は?西島の?」


「うん。俺の彼女」


「え!?」



誰よりも大きな声を出したのは、陽菜だった。



「まって、あゆ!聞いてないよ!?」


「う、ん。今日付き合いはじめたからさ…」


「好きな人は!?ほら!」



あたしは同じクラスの男の子に恋をしていたはずだった。
だから、西島くんのことは陽菜に言っていない。
というか今日まで知らない人だったし。



「ちょっときて!!」



あたしは陽菜な腕を引っ張って走る。



「あゆ!どうしたのよ!」



はぁはぁっと息を切らす陽菜。



「空をみて好きだって言ったの」


「は?」



突然話し出したあたしに怪訝な顔になる。



「なのに、あの人が勘違いして自分を好きだって」


「はぁ!?」



さっきよりも1段と大きくなった声で叫ぶ。

< 8 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop