たったひとつの愛を君に
………え?なにこれ。私は急に怖くなった。
最初病気だって言われた時は、不謹慎だけど
皆にちょっと心配してもらえる!
くらいにしか思っていなかった。
でもまさか私がこんな恐ろしい病気に?
けれどまだ決まったわけじゃない。
何かの間違いかもしれないし、とにかく次の診察を待とう。
一緒に検索結果を見ていた母は何も言わなかった。
ただ部屋を出るとき、背中が少し震えているようだった。