星空を見上げて

風邪


圭介side

朝方、隣で寝がえりをうつ葵の動きでふと目が覚めた
時間を確認するとまだ5時をまわったばかりだ
もう少し眠れると思い彼女を抱き寄せるとカラダが熱い
葵の額に手を当てるとうっすら目をあけ

「んー圭介さんどうしました?」と言う葵の目が潤んでいて顔も少し赤かった

葵に布団をかけるとリビングに体温計を取りにいった

「葵、口を開けて」

あーと口を開ける彼女に体温計をくわえさせた
ピピッと鳴ったので取ると38度5分の表示

「葵今日は朝食を作らなくていい」

「え?」

「熱がある、病院に行くぞ」

「熱?大丈夫ですよ薬飲んで寝てれば治りますから」

「しかし・・」

「ほんとうに大丈夫です、今日は大人しく寝てますから」
と、潤んだ目で見られるとそれ以上何も言えなくなる
しぶしぶ承知した俺は心配しつつも彼女を家に残して仕事に出掛けた


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