星空を見上げて

東京5日目


東京5日目
今日は日下部さんと会う日だ
上手く話せるかな少し不安だけど圭介さんがいるから大丈夫だよね

と、部屋のドアがコンコンと鳴った
ドアスコープを見ると圭介さんともう1人?

ドアを開けると圭介さんと女性が入ってきた
背がすらっと高く、ショートボブがとても似合っている
キレイな人だなぁ

「おはよう」

「おはよー」

「おはようございます」


この人は?私が女性を見ていると

「貴方が瞳ちゃんね、初めまして海藤絵里よ」

「始めまして瞳です、あの私」

「いいのよ圭介から大体の事情は聞いてるから」

「圭介?」

「瞳、絵里は俺の姉だ結婚してるから名字は変わっているけどな」

「お姉さん?」

「そ、ふつつかな弟がお世話になってまーす」

「姉き」額を押さえながら圭介さんはため息をつくと私を見た

「今日はどうしても仕事を休めない、代わりと言っては何だが
今日は姉きに頼んであるから一緒に出掛けてくるといい」

「えっ?いいんですか?」

「ああ、姉き頼むな」

「OKまかせて」


ちらっと時計を見た圭介さんは

「じゃあ行ってくる、夕方電話するから」

「はい行ってらっしゃい」

「行ってらっしゃーい」
ぶんぶん手をふる絵里さんに苦笑しつつ圭介さんは会社に出掛けていった


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