年下彼氏と甘い恋





それにしても、陽太はこんなに甘くて強引な男だったのだろうか。

一緒に街を歩いたことはもちろん、手を繋いだことだってある。

その時は意識なんてしなかったが……

陽太の手ってこんなに大きかったんだ。

こんなに硬かったんだ。

なんて思わざるを得なかった。

可愛い弟のような陽太だったが、私の知らないうちに大人の男性になっていたことを思い知る。

そして、意識すればするほど、身体は熱く熱を持つのだった。




付き合い始めても、何も変わらないと思っていた。

だけど、何もかもが変わってしまった気がした。

陽太なんて恋愛対象外のはずなのに、少しずつ意識していく私がいる。


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