いじっぱりなオトコマエ女子と腹黒なイケメン御曹司の攻防
ホント、私何やってるんだろう。打ち合わせの時も自分の思考に沈んで、社会人失格だと反省したはずなのに。


涼介はこれから一緒に仕事をしていく相手だ。どんなに一方的な約束であっても破っては良くないだろう。噂が本当で、今の涼介が気難しさを隠していないなら、次の打ち合わせに影響するかもしれないし。

「社会人だから、ね」

何を話すか、どうなるかなんて関係ない。約束をはたそう。とりあえず行けば、そうそう文句も言えないはずだ。


まずは待ち合わせに遅れない為にも、仕事に集中しようと深呼吸した。
















< 22 / 118 >

この作品をシェア

pagetop