何度でも



「関係ないけど颯真は女遊びやめないと、いつか刺されるぞ?」

「女遊びって人聞きの悪いな。運命の人探しだよ」

「それこそ気持ち悪い。俺が言ったあのことのせいか?」

退院したあと、軽く思い出話を神城が俺にしてくれた。


勉強の話や、教育合宿での話などたくさんあったが、まず最初に上がったのは恋人を覚えているかって話。

なんか、昔の俺には恋人がいたらしいけど、さっぱり思い出せねぇ。

神城も名前までは知らないらしい。

だけど、よく話にあげてたらしい。

もしかしたらこの学校のやつじゃないかってことで、俺の女たちとの交流は始まったんだよな。

まぁ、結局ピンと来るやつはいなかったけど、ある程度遊んだし。楽しかったよ?

そもそも、昔の俺はこの地で暮らしていなかったそうだから、手がかりがあるとしたら、昔住んでた土地にあるんだろうが。

気づけば女関係だけが増えていったなぁ。

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