HEROに花束を(完)

そう言って歩き出すと、


「ごめん、ごめんって。」


と涙をぬぐいながら悠が追いかけてきた。


「じゃあ許す。」


そういえばまた悠はおかしそうに頬を緩めた。

「ははあ!ありがとうございまする。」

「また変なこと言って…。」

「あはっ、変なことって。まあ、確かに、俺は変人だなあ。」

「自分で自覚できるようになってなによりです。」

「ははあ!」

「だからははあはいらないってば。」

「今穂花もははあって言った!」

「それは悠がははあって言ったから!」

「今も言った!」

「も、もお!ゆううう!」

「あはははっ。」
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