心の鎮痛剤を下さい-夜間生涯学習の先生-(実話)
家で待ってる間も勉強していた。

「ただいま」

「おかえり、お疲れさまっ」


先生は、来るなり私の教科書をしまい始めた。

「梨華はこれ以上勉強しない方がいいよ、考えなくてもいい所まで考えるようになってきてるから」

「でも、まだまだ勉強しないと…」


「頑張りすぎだよ、もうじゅうぶん合格まちがいなし!」

先生から上着を渡されて、ハンガーにかけた。



今はこうやって講座の帰りや休みの日も会ってるけど、これからはどうなるんだろう…。
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