社会更生ディスカッション
キョロキョロ探してやっと見つける。
ここだ。
入口の一番左の席。
イスには名札が貼ってあった。
ここに座れということか。
その時。
「良樹?」
イスに座ろうとした俺は誰かに声をかけられた。
「瑛人……!」
そう、それは死んだと思っていたはずの瑛人だった。
「生きてたのか……」
ビックリして声がかすれた俺に瑛人は優しく笑いながら言う。
「ああ。運良くね、良樹も生きていて嬉しいよ」
良かった……。
瑛人が生きていて本当に良かった。
「俺さ、瑛人が最初に入った部屋からは
誰も出て来なかったって聞いてて、てっきり……」
すると、瑛人が眉をひそめた。
雰囲気が一瞬変わったような、そんな気がしたけれど、
彼はすぐに「そんなことないよ」って笑顔で言うから気のせいだって思うことにした。