社会更生ディスカッション




ぴしっと張り詰めた空気の中、アナウンスが鳴る。


「制限時間になりました」


次に射殺の対象者か……。

目の前の大きな画面には何も映らない。


「射殺の対象者はいません」


ここまで来ればやはり、怖いからなどの理由で会場に足を運ばない人はいないくなった。


でもそれは周りがみんな強い人であることを表している。


きっと一瞬でも気を抜けば、俺は命を落とすことになる。


ドクン、ドクンと心臓が嫌な音を立てる中、ステージに現れたのはひとりの男だった。


堂々と胸を張り、風格を持つこの男をどこかで見たことがあるような気がする。


どこだったか……?


記憶を辿っていると、その男は話し始めた。



「私がこのシステムの創設者、村田義彦だ」



村田義彦……。


そうだ、どこかで見たというのはテレビだ。



< 223 / 317 >

この作品をシェア

pagetop