社会更生ディスカッション
ぴしっと張り詰めた空気の中、アナウンスが鳴る。
「制限時間になりました」
次に射殺の対象者か……。
目の前の大きな画面には何も映らない。
「射殺の対象者はいません」
ここまで来ればやはり、怖いからなどの理由で会場に足を運ばない人はいないくなった。
でもそれは周りがみんな強い人であることを表している。
きっと一瞬でも気を抜けば、俺は命を落とすことになる。
ドクン、ドクンと心臓が嫌な音を立てる中、ステージに現れたのはひとりの男だった。
堂々と胸を張り、風格を持つこの男をどこかで見たことがあるような気がする。
どこだったか……?
記憶を辿っていると、その男は話し始めた。
「私がこのシステムの創設者、村田義彦だ」
村田義彦……。
そうだ、どこかで見たというのはテレビだ。