社会更生ディスカッション
俺は声は出さずに頷いた。
「では、さっそく発表に移ろう。
発表はどちらが先にやりたいか話し合いで決めるといい」
俺と瑛人が向き合う。
すると、彼はにこっと笑って言った。
「良樹が決めるといいよ」
相当余裕があるらしい。
それともこれも何かの作戦か?
いや、色々考えるのはやめだ。
ここは素直に受け取ろう。
「じゃあ後半で」
俺は相手の出方を見てから自分の発表をする方を選んだ。
「了解」
瑛人から先に発表することを伝えると、村田義彦は分かったとだけ言って
千春たちが入っていった個室へと入っていった。
ここからふたり。
緊張感の中、無機質の音声が鳴る。
「ただいまより、ディスカッションを始めます」