社会更生ディスカッション





まるで汚れのないような空。

でもそれが偽りであることを知っている。


「本当、何してるのかしらね私たちは」


朱莉が言う。

選び抜かれた人々だけが住む世界を作り出してしまった。


これから一体どうなるのだろう。


「朱莉ちゃんも就職権受け取らなかったんだね」


千春が尋ねる。

千春と俺と朱莉。

3人は就職権を放棄した。


「悪い?」

「ううん。ちょっと意外だったから……」


「そうね、前の私だったら就職権を受け取ったかもね」


「僕は最初から受け取るつもりだったけどね」



藤崎が横から口を挟んだ。


「そうだろうな」


「君たち、起業したら?」


「なんだよ突然」



俺の言葉に藤崎はにこっと笑顔を作って言った。



< 315 / 317 >

この作品をシェア

pagetop