社会更生ディスカッション
「え、えっと……ピ、ピンチの時は冷静な判断が出来なくなっているけど、多くの人と協力することで、落ち着くことも出来るし、より正しい意見に導いてくれるんじゃないかなって……」
しどろもどろになりながらも、一応答えることは出来た。
彼女の反応が気になる……。
恐る恐るアカリを見ると彼女は、俺の意見には反対せず、ずっとうつむいている小林に話をふった。
「小林、あんたはどう思うのよ」
ほっとした半面、ハラハラとそれを見つめる。
自己紹介以外一度も口を開いていない彼が話すのか?
しかし、話を振られた小林は伏せた顔を上げないまま、小さな声で言う。
「俺は……こんなゲームに参加したくない」
さっきので精神的にやられているのかまるで話そうとしなかった。
「ダメね、せっかく発言出来る大事な機会なのに」