社会更生ディスカッション
「制限時間になりました」
俺達は慌てて、席につく。
俺の席は朱莉と対面の席だった。
顔、見れねぇ……。
粗を見せたら、朱莉に責められる可能性がある。
もう1回目のような失敗は出来ない。
緊張した面持ちでモニターを見つめていると、
アナウンスは鳴った。
「今回射殺の対象者はいません」
誰も映し出さないモニターを見て、ほっとする。
慣れてきたのか、それとも強い人だけが残っているのか。
どちらかは分からない。
しかし今はそれどころじゃない。
気を抜かないようにしなければ。
「ではグループディスカッションを開始します。
議論の時間は50分。
〝議論のテーマはコンプレックスからくる魅力について”です。
始めてください」