裏生徒会部+

大切な人への贈りもの



- 静音side -


いつきくんと凪さんの2人を追いかけて、1時間半ほど経過。

最初はいつきくんの買い物が中心だったが、今は一くんが用意していたイベントが行動の中心となっている。

今いる商店街の色んな箇所に隠された紙を探し、その紙に書かれている文字を組み合わせると、とある場所がわかるらしい。

そのとある場所に行けば景品が貰える、と志穂ちゃんは言っていたが…

おそらくとある場所というのは一くんが準備をしているサプライズ会場だ。


「真夜から送られてきた」

「見せて……なるほど」


『遅くなってすみません』という一言と共に送られてきた画像。

いつきくんに渡していたものと同じこの商店街の地図を真夜くんに送ってもらった。

その画像を見て納得。

「色んな箇所にある」とそれだけしか伝えられていないのに、よく見つけられているなと感心していたが、その地図にはおおよその場所にマークがつけられていた。

それがないと、さすがにあの2人でも商店街中から探し出すのは困難だよね。


「今はここ…ってことは、4つは見つけてるな」

「残り3つ…早すぎない?」

「ああ。あまり時間稼ぎにはなってない気がする」


大体の場所がわかるとはいえ、小さな紙を見つけ出すのは大変…なはずなんだけど。

2人は、すぐに見つけては移動して行く。


「それに効率良く最短距離で行動してると思う」

「さすがいつきくんと凪さん……」


時刻は16時前。

先程、一くんに連絡をした時は「早くても18時までにしか終わらない」と言っていた。

このままじゃ18時前にはとある場所に着いてしまいそうだ。

どうにかして時間を稼がないと…


「ん?」

「どうしたの?柊也」

「地図通りだと次は右に行くはずだと思うけど、左に曲がったな」

「あ。確かに」


地図を見ると、残りの3つ目以降は全て今いる場所よりも東側にある。

どの道を通るにしても右方向へと進むはずなのだが、反対方向へと進んでいる。

ここまで効率良く進んでいたのに急にどうしたんだろう?


「このまま進むとこの地図の範囲から出る。つまり、商店街から離れることになる」

「一くんが用意した紙は全部商店街の中にあるはずなのに…」


あの2人が道を間違える、なんてことはないに等しい。

もしかして、いつきくんの買い物が再開?

それはそれで自然に時間稼ぎになって助かるからいいんだけど。



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