君はガーディアン ―敬語男子と♪ドキドキ同居生活―
 二人がそれぞれ、出現した聖獣を消し、(■んスター○ールに戻るポ○モ×みたいだ)もう一度ソファで、今度は紅茶をいただきながら、礼門の話を聞いた。

 黄金川家、というのは、元々、聖獣を操るの家系なのだそうだ。そういえば、京都が四神相応の地、と、聞いたことがあったな、と、思い返しつつ、この津久根市もまた、二十世紀に入って、四神相応の守護をもって成り立っている街なのだとか。

「僕は、父さんから麒麟を継いだ、そして、母さんの守護聖獣が白虎、何故かはわからないけど、母さんは、本来聖獣を継ぐべき姉さんに、白虎を継承させないまま、亡くなった、主を失い、制御されなくなった白虎は、母さんの遺骨に惹かれて現れている」

「え、じゃあ、ここも危ないんじゃないの?」

「このマンションは、結界が張ってある、だから、まあ、安全」

「じゃあ、私のアパートは?」

「お母さんの遺骨と一緒に、アパートに行ったら、現れるだろうね、多分」

「え、じゃあ、礼門のところで、遺骨を預かってもらう……とか?」

「もちろん、それは、かまわない、……僕も、お母さんの側にいたいしね、だけど、……ちょっと移動しようか」

 礼門に連れられて、私と征治さんは部屋を出た。礼門は、すぐ隣の部屋のドアを開けて、中に入ると……。

 そこには、見覚えのあるダンボールが積んであった。
 ……この、引越し会社のダンボールは……。

「ゴメン、姉さんのアパート、キャンセルしちゃった、このマンションだったら安全だし、本当は、僕の部屋に一緒に住んで欲しいんだけど、それじゃ、姉さんも疲れちゃうでしょ?だから、こっちの部屋、使って」

 今日、初めて会った弟は、今まで見た中で一番いい笑顔で言った。

 私は、まだ、その、母の守護聖獣だという白虎についてわからないし、どんな危機があるかわからない。
 だから、転居の件、それは、まあ、いたしかたない。

 確かに、白虎をどうにかしないと、私の生活に安寧は無い。(けれど、このお高そうなマンションの家賃を、安月給の私に支払いできるのだろうか……)
 私を真実驚かせたのは、その後の言葉だった。

「で、護衛替わりに、征治を貸してあげるから、しばらくここで一緒に暮らしてね」

 は?

 ……ここで、ようやくめまいを覚えた私は、その場に座り込むようにして気絶したのだった。
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