君の秘密を聞かせてよ。

屋上の虹の海

どれくらい走ったか分からないけれど、ちょうど息が切れてきた頃に南くんは足を止めた。

急に止まるものだから私はそのまま南くんの背中にダイブ。











「ブッ、、!ちょ、南くん?急に止まらないでよ」


「悪い。着いた」


「着いた?ここって、、、」

















たしか入学したばかりの頃に聞いた気がする。
学校案内でだっけ?今目の前にある扉の先は屋上で生徒は立ち入り禁止だと思う。





なんでこんな所に来たんだろうか。少し暗くて怖いし。



















「屋上。行くぞ」


「え!?屋上は立ち入り禁止だし、開かないよ!」


「大丈夫。鍵は持ってるから」










「なんで!?」と叫びたかったけれど、言う前に南くんは扉をガチャっと開けてしまった。
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