君の秘密を聞かせてよ。
「えー、、今日からこのクラスに1人新しいやつ増えるからよろしくなー」







そう言うと、「だれだれ?」「男?女?」なんてみんなが騒ぎはじめる。



この時期に転校なんて、1年間過ごしたのに可愛そうだななんて思いながら、また本を読みはじめる。









「入っていいぞー。南」



「失礼します」







みんなが一斉に騒ぎ始めた。

そう言って入ってきた男の子は、、、、。


____カッコイイ








無造作にされた黒髪に整った顔。身長も高くて、明らかにイケメンと言われる部類に入る人物だろう。


もしかしたら学年で1番じゃ、、、、?









「南 渉です。まあ適当によろしく」


「てことで南の席はー、、、あ、清水の隣だ」







しみず、、、、、、清水、、、、?
わ、私!?嘘、、、、。



南くんは私の隣まで歩いてくるとストんっと椅子に座って、私の方をチラッと見てきた。


な、なんか凄い見られてるけど、、、、。
私どこか変かな?









「お前さ」







はひ!?話しかけられた、、、。なんで?
不思議に思いながら、「な、なに?」と返事をすると、南くんはしばらく目を合わせた後。







「教科書、、、見せてくんない?」








あ、なんだ教科書かー。そっかまだ転校してきたばっかりで持ってないかも、、、、。






「うん。じゃあ机くっつけていい?」







そう聞くと無言でくっつけてきて、ボソッと「ありがと」と言う。


なんか無愛想だけど、、、悪い人ではないのかな?
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