2度目のFirst Love
__コンコンコン!!



「はい」



__ガチャッ



「入ってもいい?」

「って、もう入って来てんじゃねーか」

「あはは」



呆れながらもうーちゃんは笑ってくれた。


両親は仕事でニューヨークを離れられない為、日本に1人で戻って来た私は従兄弟であるうーちゃんのお家に居候している。



「寝るところだった?」

「いや。 どうした?」

「じゃーん! 見て見て! 可愛いでしょ?」

「買えたんだな」

「うん! また一緒に走ろう!」



うーちゃんは「あぁ」と言って私の頭をくしゃりと撫でた。


そだ!



「友達できた!」

「学校で?」

「ううん! 今日買い物行く途中で知り合って、意気投合して仲良くなった」



変な人たちに絡まれたなんて言ったら心配しそうだから、その事は黙っておこう。


うーちゃんは冷静な顔をしつつも意外と心配性だ。



「どんな奴?」

「見た目良し! 性格良し! 頭も良さそう! な完璧な人!」

「頭も良さそうって何だよ」

「話しててそんな感じがしたの〜」

「あっそ。 ま、完璧な奴なんているわけねーんだから、気を付けろよ」

「はぁい」



うーちゃんってばやっぱり心配性。


友達になったのが男の子って事はタイミングをみて話すことにしようっと。





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