2度目のFirst Love
放課後部活に行くみんなと別れて、1人学校を出た。


今日は真っ直ぐ家には帰らず、買い物に行こうと決めていた。


ニューヨークで生活していたから、日本での買い物も新鮮だ。



「1人〜?」



信号待ちしていると、突然知らない男の人たちに声を掛けられた。


だ、誰!?



「俺らと遊びに行かない?」

「行きません!」

「1人っしょ? 行こうよ」

「ひ、1人じゃないですから!」



咄嗟に近くにいた人の袖を引っ張ってしまった。


引っ張られた男の子はビックリした顔をしてる。


そ、そうだよね!?


そうなるよね!!


ど、どうしよ……。


袖から手を離そうとしたら知らない男の子に手を握られた。



「俺の連れに何か?」



声を掛けて来た男の人たちは、バツの悪そうな顔をして何処かへ行ってしまった。


助かった……。


手がパッと離れてハッとした。



「す、すみませんでした!! 助けてくれてありがとうございました!!」

「いや……」



そう言って立ち去ろうとした男の子の腕を掴んだ。



「何?」

「お、お礼を__」

「別にい__」

「そんな訳にはいきません!!」



そう引き留めたはいいものの、どうお礼をすればいいか分からない。





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