もう一度、恋して下さい!
新学期



学校に行けば、ヒソヒソと話す声

明らかに、私に向けられる視線




大方、あの事が言いふらされたのだろう





でも、どうでも良く思えた





早く…   大人になりたい…



自分の面倒を自分で背負えるように







私は、進路希望に就職と書いた






働きながら、定時制高校に行こうと考えたからだ



お金を貯めて、自分で部屋を借りて
自分の責任で動いていこう



すぐに噂が広まった




「宮崎のとこ、金がないから高校行かないらしいぞ!」




教師も信用できないな






困ったのは、三者面談



亜樹さんは、泣いた

おじいちゃんから任されたのにと

たくさん説得された




この高校に行かないなら、今後の生活の援助はしないとまで言われた




「わかりました
お世話になりました」






私は、亜樹さんに深く頭を下げた





先生や亜樹さんが面食らっている隙に
寮に戻り、荷物をまとめる








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