俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
「私があなたの第二秘書から外されたのも、そのせいなのかしら」
「それは違う!」
初めて大河が真っ直ぐな瞳を彼女に向けた。
「会長が恭子の実力を買って、自分の秘書として迎えたいと言い出したんだ。外したんじゃない、昇進だ。もう知らされているだろう、来週から会長秘書だ」
「私はあなたの下がいいと言ったのに」
「会長に――親父に刃向かえる権力なんてあるわけないだろう。それに、優秀な秘書が偏り過ぎているのも事実だ。俺の下には篠原もいるし――」
「どうせ二者択一を迫られて、篠原さんを取って私を捨てたんでしょう」
「そういう言い方をするな……俺だって手放したくてそうしたわけじゃない。どちらにせよ――」
大河は視線を漂わせながら、申し訳なさそうに呟く。
「――別れた男の下で働き続けるなんて、嫌だろう?」
「勝手に過去の女にしないでよ!」
今まで強気な態度を崩さなかった彼女の、ちょっと情けない涙混じりの金切り声が廊下に響き渡った。
「私は別れたなんて思ってないから! なんの説明もなしに『別れよう』の一言で全部終わらせるつもり!? 自分勝手もいいとこだわ!」
叫ぶ恭子さんの声が私には『どうか別れないで』という叫びに聞こえて、ぎゅっと胸が締めつけられた。
恭子さんは、まだ大河のことを愛しているんだ。今もずっと変わらず。
「それは違う!」
初めて大河が真っ直ぐな瞳を彼女に向けた。
「会長が恭子の実力を買って、自分の秘書として迎えたいと言い出したんだ。外したんじゃない、昇進だ。もう知らされているだろう、来週から会長秘書だ」
「私はあなたの下がいいと言ったのに」
「会長に――親父に刃向かえる権力なんてあるわけないだろう。それに、優秀な秘書が偏り過ぎているのも事実だ。俺の下には篠原もいるし――」
「どうせ二者択一を迫られて、篠原さんを取って私を捨てたんでしょう」
「そういう言い方をするな……俺だって手放したくてそうしたわけじゃない。どちらにせよ――」
大河は視線を漂わせながら、申し訳なさそうに呟く。
「――別れた男の下で働き続けるなんて、嫌だろう?」
「勝手に過去の女にしないでよ!」
今まで強気な態度を崩さなかった彼女の、ちょっと情けない涙混じりの金切り声が廊下に響き渡った。
「私は別れたなんて思ってないから! なんの説明もなしに『別れよう』の一言で全部終わらせるつもり!? 自分勝手もいいとこだわ!」
叫ぶ恭子さんの声が私には『どうか別れないで』という叫びに聞こえて、ぎゅっと胸が締めつけられた。
恭子さんは、まだ大河のことを愛しているんだ。今もずっと変わらず。