白い虎と蝶 ~絆~
髪の色、目の色、化粧も少ししてる。
顔がバレたのはいたいけど、私にとっていい情報が2つ、手に入った。
「有益な……っ…情報、どーも」
こいつらのやりたいことはもう終わった?
終わったなら今度こそ帰れるよね?
私の手首を掴んでいた遥斗だけど、手を離してはくれなかった。
このぐらいの力なら……!!
私は不意をついて遥斗から離れようとしたけど、そう簡単にどけない。
それでも、足掻く。
必死に足掻いてるのに遥斗は笑って余裕の表情。
「ごめんねぇ♪」
ビリッ!
「っ!」
さっきよりも体が重くなって、動かなかった。
「な……に、を」
「悪いな少し大人しくしててくれ」
朱雀の言葉を最後に私は意識を手放した。