白い虎と蝶 ~絆~


青龍が白蝶が誰か確信している、そういう内容だった。



なんでだ?



情報は出てこないんじゃないのか?



俺たちだけ?



そんなことはない。



青龍の情報屋はいない。



でももし、いるとしたら?



黒狼か?



青龍とたしか同じ学校の卒業生の集まりだったよな。



だれか……まなの顔見知りがいるとか?



いや、顔見知りがいるなら俺たちに話しかけたり過去の話しはしないと思うんだ。



関わろうとしないはず。



青龍と繋がってることがバレた時、おとりに……あの強さじゃ無理だけど、そうなることも有り得るんだ。



そのぐらい白蝶ならわかるはず。



なら……なんで?



「あぁー!!もー!」



俺はソファに横たわる。



考えても仕方ねぇーよな。



本人に聞くなりしないと……。



ひかるにはとりあえず「そっか、もっと調べてみる必要があるな」と言って電話を切った。



でも、どーやって?



隣の家に行くか?



青龍の遥斗となんの話をした?って聞くのか?



あほか俺は。



くそっ!



聞きたくても聞けない。



何も出来ない臆病な自分にイライラする。



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